2016年5月28日
札幌市民ギャラリーで開催中の「日本刀展」に行ってきました
札幌市民ギャラリーで開催中の「日本刀展」に行ってきました!主催は日本美術刀剣保存協会。
日本刀について広く一般の方々に知ってもらおうと、今回企画されたもの。
実は、私、隠れ日本刀ファンなのです。
48本もの日本刀のうち、東京の刀剣博物館から借りた刀は5振り。
それ以外の43振りは協会員の個人所蔵だというから驚きです!
貴重な刀剣も展示
<上段: 伊賀守金道、下段: 対馬守橘常光>
写真上段の日本刀は、「特別重要」と鑑定された貴重刀の一振り「伊賀守金道」。
刀についての知識は全然ありませんが、美しい刀身にはうっとりしちゃいますね……。
48振り全てをご紹介するのは難しいので、いくつか有名どころをご紹介します!
酒呑童子の首を切った逸話を持つ「童子切」一派・安綱
平安中期に作られた太刀「安綱」。
同じ名前の「童子切・安綱」が、酒呑童子の首を切ったという逸話で有名です。
不動明王の彫が美しい、備州長船景光
鎌倉後期の短刀「備州長船景光」。
日本刀は展覧会などでは横向きに展示・鑑賞されますが、刀身の彫りは縦から見る図案です。
不動明王がカッコいいですね!
誰でも一度は聞いたことがある?「村正」と「虎徹」
室町後期の刀「村正」。切付銘は肥前国忠行摺揚之。
江戸前期の刀「虎徹」。刀工銘は「住東叡山忍岡辺 長曽祢興里作」。
逆さ富士を描いた刃紋
当日、会場にいた研ぎ師の方が教えてくれた、私のイチオシの日本刀がこちら!
江戸末期の刀「盛俊(花押)」。
なんと、刃紋が逆さ富士と海になっているんです!
まさか刃紋が富士山の形になっているとは思いもしなかったので、思わず見入ってしまいました。
荒れ狂う波濤を表現した「濤瀾刃」
江戸前期の刀「津田越前守助広」。
津田助広が発明した、「濤瀾刃(とうらんば)」という波濤の模様の上に玉を焼く独特の焼き刃が美しい!
写真はちょっとイマイチで、蛍光灯の反射により独特の刃紋がまるで見えませんが……。
北海道で制作された刀剣も
現代の刀匠が制作した、北海道生まれの日本刀もありました!
<上段: 室蘭胤匡成作、下段: 惟平作>
日鋼室蘭所蔵の刀「室蘭胤匡成作」と、伊達黎明館の刀匠本人所蔵の短刀「惟平作」。
北海道で制作された刀というだけで、なんとなく親近感がわきます。
日本刀のほか、資料や鍔の展示もありました。
日本刀展の会期は5月29日(日)まで。
週末はぜひ、札幌市民ギャラリーまで足を運んでみてください。
刀といえば武将。武将といえば馬。ということで、刀剣鑑賞の後は乗馬体験などいかがでしょうか。
札幌市内中心部から往復送迎付きで遊びに行けますよ!