明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

投稿日:2015年8月14日

明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

道南の森町市街地から北へ10キロ、海岸線から5キロほど山の中に入った先に突如盆地が現れ、それまでの景色が打って変わって田園風景が開けます。ここは、はるか昔に火山噴火の陥没によってできた盆地平野。つまりは火口跡。なので、どこを掘っても温泉が出るそうで、200本あまりの泉源がある場所です。

明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

田んぼやビニールハウスが点在するのどかな盆地。四方を山に囲まれた直径約2キロのカルデラ地帯。白い煙の元は、道内で唯一の地熱発電所。

明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

盆地の奥まった一角にある「濁川温泉 新栄館」。明治33(1900)年開業。建物は写真左の部分が明治のままで、右側が大正時代に増築。さらに右に昭和に増築された新館があります。

明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

旧館入り口。しぶい、湯治宿の趣き。もちろん、日帰り入浴もできます。

明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

ギシギシと鳴る少し傾いた廊下を進み、階段を降りると浴室があります。

明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

明治時代のままの浴室。石をくりぬいた湯船は全部で3つあり、床に掘られた溝をとおって湯温が調節されるようになっています。まさに源泉かけながし。

明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

夕食は、森ならではのイカめしに郷土料理・鳥鍋、自家製の野菜が並びます。

宿主は3代目の中田良吉さん、84歳。夕食時には、缶ビール片手にあれこれ話しをしてくれます。昨年奥様を病気で亡くし、息子さんが調理を担当しているそう。
食事中、1本の電話が入り、素泊まりでいいから泊まりたいとの客の話しに「ここらあたりには、コンビニもないから食べ物とかいっぱい買ってくるんだよ〜」と。「あれ、お客さんの名前、なんて言ってたかなぁ・・・」。ここは、ゆるい時間と空間がここちよい、明治の旅人の気分にひたれる温泉宿です。

明治時代からの湯船につかれる、濁川温泉郷の「新栄館」

・新栄館

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